AikaCat’s blog

天皇君主制とアベノミクスとケントギルバート氏を支持する少し右よりの保守派のブログです。

国家が見捨てられる時

長谷川慶太郎氏の、国家が見捨てられる時ー難民-外国人労働者の背景、という本を読んだ。難民問題の歴史、戦争難民、ロシアやユダヤパレスチナの難民、移民問題、アメリカやヨーロッパや南米の移民、日本の満州からの難民、日本の移民、政治難民経済難民外国人労働者問題、国境と国家の役割といった内容である。特に政治難民経済難民の違いがよくわかった。満州については日本が移民を送り出しやはり植民地としての性格が強かったという気がした。そしてそこから難民が発生した。そして外国人労働者問題の難しさと深刻さ、外国の実例とともに、文化摩擦の大きさから安易には受け入れは考えられないということがよくわかった。大変参考になった。

近代化150年を問い直す

田原総一朗氏と猪瀬直樹氏の、戦争-天皇-国家ー近代化150年を問い直す、という本を読んだ。戦後論では見えない日本国の正体、黒船来航と明治維新からの150年を振り返り、日本の歩みを検証するという内容である。明治維新大正デモクラシー、昭和の軍国主義、敗戦後の日本、今の日本の問題、などがなかなか新しい視点で語られている。戦後レジームではなく黒船レジームで考えよ、近代国家日本の誕生、意思統合不能が戦争を起こした、戦後日本はこうして形づくられた、ディズニーランド化した日本、黒船の呪縛を乗り越える、アメリカにできない交渉で力を発揮せよ、という内容で考えさせられる事がいろいろあった。伊藤博文の明治政府は議会制民主主義を採用したが議会よりも官僚を中心にした政府を重要視した。一般民衆よりも専門家の官僚の方が政治運営をうまくできると考えたらしい。ここから歴史的な官僚制度が始まる。その説明が新発見で良かった。

トランプ大統領で戦後は終わる

田原総一朗氏の、トランプ大統領で戦後は終わる、という本を読んだ。日米安保憲法、沖縄基地、トランプ大統領で対米従属とは決別しなければいけなくなるか。戦後レジームとは何か。東京裁判の間違い。サンフランシスコ講和条約の決定的意味。押し付け憲法日米安保改憲より経済成長。歴史修正主義とは何か。専守防衛は可能か。米軍基地と沖縄。日本の新たなレジームとは何か。戦後の日米関係をよく知るのに大変良かった。安倍総理が進めた集団的自衛権憲法改正などについても書かれていて大変ためになった。言葉の説明も良かった。戦後レジームからの脱却は安倍総理が言うように進める必要があると思った。

プライマリーバランスの解説

高橋洋一氏の、日本の大問題が面白いほど解ける本、を読んだ。高速道路料金やETCや公共事業や郵政民営化や消費税やふるさと納税など各種問題を取り上げていて良い解説だと思った。特に興味深かったのが国の借金973兆円(2010年)で財政破綻するか、という解説だった。これまでの高橋洋一氏の解説とほぼ同じ解説だったが、プライマリーバランスという言葉の定義がはっきりと解説されていて大変参考になった。プライマリーバランスの改善について語るためには基本的な知識で必読書だと思った。ぜひ押さえて置きたい内容だと思った。

日本の難題

日本の難題ー長谷川慶太郎の大局を読むー緊急版、という本を読んだ。政治にデフレ脱却ではなくデフレ対応を求めている。税制もデフレ対応に変えていくべきだと述べている。東京オリンピック後の予想される経済の低迷と総選挙と安倍政権の行方や、消費税増税の税収の使い道や、憲法改正や、核保有問題や、天皇制の未来や、神戸製鋼とスバルと日産のデータ不正問題や、電気自動車の未来や、銀行業界の未来や、AIの未来や、中国北朝鮮の解説などが大変ためになった。トランプ政権の内政外交の評価、特に中東イランイスラエル問題の評価や、ドイツのメルケル首相や、イギリスのメイ首相の政治課題なども解説がためになった。最新の政治経済情勢がよくわかり一読の価値はあると思う。

歴史頭脳を持っているか

長谷川慶太郎氏の、歴史頭脳を持っているか、という本を読んだ。明治維新から欧米に学んできた日本だったが日清戦争日露戦争第一次世界大戦までは英米の側にいたのに、その後、英米と敵対関係になり大東亜戦争に至る。この転換点について、2つの出来事の解説が興味深かった。1つは日英同盟の廃止である。英米が日本を警戒するようになったこともあるが、日本の側にも誤解を抱かせるような問題があった。もう1つは中国の国民党政府についての欧米との認識の違いである。英米などは国民党政府を正式な中国を代表とする政府として認め始めたのに対して日本はそうしようとはしなかった。この認識の違いと問題が日本が英米と敵対する大きな原因となったように思う。その点が解説されていて知らなかった事柄だったので大変ためになった。日本にも言い分はあると思うが英米と認識の違いから敵対関係になったことが大東亜戦争と破滅に至る最大の原因となったことがよくわかった。日本の近現代史を知るのに必読書と言える大変良い本だと思う。

インフレ目標

高橋洋一氏の、日本の大問題が面白いほど解ける本、この金融政策が日本経済を救う、という2冊の本を読んだ。政治経済の問題について基本的な所から分析し対策を提言していて大変ためになった。世界の経済学がいかに進んでいて日本の経済学がいかに遅れているか、そして、世界の中央銀行がいかに進んでいて日本の日銀がいかに遅れているか、よくわかった。2000年代の日銀の金融政策の失敗とその原因がよくわかった。日銀がマイルドインフレではなくマイルドデフレをターゲットにしているかのような金融政策を行ってきたことが日本経済の低迷を招いたとしている。納得できる説明だった。マイルドインフレのインフレ目標を設定して金融政策を行うことが世界の常識でこれは主に貨幣の供給量を多くしたり少なくしたりして調節するのが世界の常識とのことで、そのメカニズムの説明の理論は納得できるものだった。しかし1つ疑問が残る。デフレかインフレかは貨幣の供給量ではなく平和か戦争かによって決まる。20世紀は戦争でインフレだったが21世紀は平和でデフレになる、つまり、物が少なければインフレで物が多ければデフレ、という長谷川慶太郎氏の理論との正反対とも言える大きな違いが気になる。両者を比較してみると、どちらも理論的に正しいのだが、より正しいのは長谷川慶太郎氏の理論である気がする。政治経済の問題について長谷川慶太郎氏と高橋洋一氏が、同じことを言っていればかなり確実な事実として理解できるが、違うことを言っていればたいがいのケースで長谷川慶太郎氏の説明の方が正しいと納得できる。これは渡邉哲也氏や三橋貴明氏などについても同様である。長谷川慶太郎氏を超えるエコノミストは未だ登場してきていない。将来を考えると非常に不安に思う。長谷川慶太郎氏の後継者は簡単には登場しないと思う。当分は長谷川慶太郎氏の本に頼る状態が続くと思う。