フルタイム四駆
フルタイム四駆(常時四駆)は常に前輪と後輪を駆動します。トルク配分は半々、前50:後50が基本ですが多くはやや前より、前60:後40くらいになっています。そして前45:後55くらいまで後輪のトルク配分を上げることもありますが前70:後30くらいより下げることはありません。前後の回転差を補正するためにセンターデフを備えています。スバルインプレッサのアクティブトルクスプリットAWDはセンターデフに電子制御多板クラッチを使っています。正確にはマルチプレートトランスファーと呼んだ方がいいらしいです。繰り返しますが、常に前輪と後輪を駆動し、基本的にタイヤをスリップさせないという発想です。常に前後輪を駆動するので接地性と路面を掴む力も上がり、上り登坂力や下りブレーキ安定性が増します。前輪駆動(FF)状態ですと後輪にエンジンブレーキがかからないからです。これはヘビーな雪や氷や雨の上り坂や下り坂やカーブで威力を発揮します。