AikaCat’s blog

天皇君主制とアベノミクスとケントギルバート氏を支持する少し右よりの保守派のブログです。

米内光政

役所広司阿南惟幾陸軍大臣を演じた、日本の一番長い日、という映画をテレビで見た。強硬に戦争継続を主張する陸軍と戦争終結を願う天皇鈴木貫太郎総理大臣との間で板挟みになり陸軍を代表しつつも本心では終戦に向けて動くという阿南陸相の心情がよくわかった。映画では米内光政海軍大臣については終戦賛成ということ以外はあまり描かれていない。そして倉山満氏の、負けるはずがなかった大東亜戦争、大間違いの太平洋戦争、という本を読んだ。ここでは阿南陸相については高く評価しているが米内海相については優柔不断で軟弱で日和見主義と低評価である。終戦賛成なら過去に総理大臣であった時にできたはずだというのである。その後、別な資料で米内光政はもともと親英米派で戦争反対派であったと知った。日中戦争で陸軍はソ連の強さを実感して日独伊三国同盟を進め英国から海軍技術を学んだ海軍の反対を押し切って英米との戦争に進んで行く。そして、長谷川慶太郎氏の、歴史頭脳を持っているか、という本を読んだ。そこでは米内光政は終戦のために米国の思惑の情報を集め海軍を終らせる終戦に向けて度胸を持って行動した豪傑であったと書かれていた。米内は優柔不断だったのか豪傑だったのか。倉山満氏か長谷川慶太郎氏か。そういう疑問が浮かんできたのだが、長谷川慶太郎編集の、指揮官の責務、という本を読んだ。そこでは米内光政という章があり、米内内閣が終戦工作ができず短期間で終わった理由やその後に海軍大臣に復帰して陸軍を牽制しながら和平に向けて動く経過などが書かれていた。これを読んで米内光政が腹の座った戦略家だったことがわかった。阿南惟幾と同じくらい高く評価できるのではないかと思った。阿南も米内も違いはあったが日本の破滅を回避すべく信念を持って行動したと思った。どちらも指揮官として最善を尽くしたのだと思う。